Dhafer Youssef: Divine Shadows
30 March 2006 / 19:30
Barbican Hall
Again, the collaboration with Norwegian musicians.
Dhafer Youssefは、歌手というより楽器だ…と思わされます。木の幹のような体からの深い声は、時に胸を叩いたり、口に手をかざして様々な音色になりますが、その真骨頂はホールに響き渡る伸びやかさ。最初に聞いた時は本当にびっくり。
チュニジア出身パリ在住のウード(oud:アラブ風のリュート、琵琶に似た楽器)演奏者であるDhafer Youssefの音楽のルーツは、Sufiというイスラム系の音楽ですが、その伝統的な枠を超え音楽のジャンルも超えた、精力的なコラボレーションをしています。
私は昨年イタリア人のジャズ・トランペットとの演奏も聞いたのですが、今回は2004年に初めて聞いた時と同じく、ノルウェーのバンドとのコラボレーション。デジタルを駆使した、無機質なまでのビートが、叙情的なDhafer Youssefの歌声のもつある種の土臭さを中和させるので、私には心地よい組み合わせです。このバンドのArve Henriksenのトランペットは、こんな音が出るんだ…と思わされる、抑えたまるで尺八のような音色で、歌声とうまく絡んでいきます。
今回は、このDhafer Youssefはいわば「前座」。次の南アの大物Hugh Masekelaファンが集う会場で、本人も「僕には早く引っ込んでほしいだろうけど」とジョークを飛ばしていましたが、皆も充実した‘前座’に喜んでいたようです。
*Dhafer Youssefの日本語表記はいろいろあるようですが、英語では「ダファー・ユーサフ」と呼ばれています。

0 Comments:
Post a Comment
<< Home