San Francisco Jazz Collective
11 April 2006
Barbican Hall, London
My favourite jazz musician, Joshua Redman, returns to London with his octet, and with his new challenges.
好きなジャズ・ミュージシャンとして、私が真っ先に名前を上げるのが、サキソフォンのジョシュア・レッドマンです。
初めてライブにいったのは10年以上前、東京のブルーノートで、当時デビューしたての24、5歳だったレッドマン。それ以来、特にロンドンではほぼ毎年ライブを聞く機会があるので、もう10回位‘追っかけ’ています。最初は青さ・硬さも感じられたものですが、聞くたびによりシャープに、スケールが大きくなっていくのを目のあたりにできるのが、同時代のファンの喜びです。何よりも、成功に胡坐をかくことなく、常に新たなチャレンジに挑んでいるところを尊敬しています。
そんなジョシュア・レッドマンも37歳。彼が今関わっているプロジェクトのひとつが、サンフランシスコ・ジャズ・コレクティブという、8人編成(オクテット)のバンド。結成3年目にして、初めての欧州公演です。
まず最初にスーツ姿のレッドマンがステージに登場し、マイクを手にこのプロジェクトの目的について語りました。ひとつは、参加する8人のミュージシャンがそれぞれ、毎年このバンドのために新しい曲を作曲すること。もうひとつは、毎年ひとり、偉大なジャズ・ミュージシャンを選んでその曲を演奏すること。初年度はオーネット・コールマン、2年目はジョン・コルトレーン、そして3年目の今年はハービー・ハンコックです。
ジャズの新たな可能性を開拓すると同時に、これまでの才能にも再度光を当てる…自らの音楽性追及だけではなく、ジャズ界そのものを広げる役割を担うようになったのです…
続いて、8人のメンバー紹介。それぞれ実力派のドラムス、ベース、ピアノに加え、ホーン奏者が4名、そしてビブラフォンに65歳の大御所、ボビー・ハッチャーソンが登場し、拍手喝さいです。
約2時間の公演で、このメンバーの作品と、ハービー・ハンコックの曲が代わる代わる演奏されます。メンバーの作品は、レッドマンが「長くていろんなことを試みる曲もあれば、短くひとつのスタイルを追求するものもある」と語りましたが、やや実験的な試みも多く、「sudoku」と題した前衛的な不協和音でできた曲も。また、バンドのための‘座付き’作曲ですから、それぞれの持ち味が活きる、ソロの見せ場もあります。やはりソロが光るのはレッドマンとハッチャーソンで、演奏がビシっと締まりますが、アルト・サックスのMiguel Zenonや、ベースのMatt Penmanも負けていませんでした。でも、お互いに尊重しあっていて、‘俺が、俺が’ではないのがいい感じ。
ハービー・ハンコックの曲の方は、8人編成を活かしたアレンジで、従来と違う楽器の音色で聞かせるのが新鮮でした。最も有名な曲Maiden Voyageは、ハッチャーソンのビブラフォンが冴えていました。
後半ハンコックのRiotで盛り上げ、アンコールはハッチャーソンのオリジナルでしめる、という構成でした。
レッドマン・ファンとしては、もっとタイトなトリオ編成の方が、彼の演奏・スタイルを堪能できます。(数年前のジャズ・カフェというクラブでの『Elastic』の公演が、私のベスト・ワンです)
このプロジェクトは、彼のアーティスティック・ディレクターとしての一面を見る場という感じ。弾けきらないのが少しもどかしいけれど、皆を率いる姿に、‘成長’を見守るファンとしては、「大人になったよなあ」と感慨深いものがありました。

1 Comments:
ニューオリンズで行ったのは、有名な老舗プリザベーション・ホールでは。当時はジャズ目当てというより、観光名所としてでしたね。その後ハリケーン被害を受けたけど、今は週末再開しているそうです。私は、今はディキシーランド・ジャズは聴かないけれど…
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