Terence Blanchard
15 August 2006
Pizza Express Soho
London
トランペットを吹く友人に誘われていったコンサート。
このテレンス・ブランチャードは、とても大柄で、同様に大柄なドラマーやベーシストと一緒にノシノシという感じでステージに現れ、「暗い夜道で会ったら恐そう」と思ってしまいます。
でも、そこから溢れる音楽は、とてもクール。そして、あったかいハートの持ち主だと感じさせます!
メンバーのオリジナルの曲紹介でも、ひとりひとりを大事に引き立て、かつ全体をひとつにまとめるおおらかさ。
ピアニストだけが、か細い白人の若者なのだけど、彼のオリジナルの曲をひいた後などは、「おまえ幾つだよ、22歳?その若さで、こんな百万回も失恋したことがあるような切ない曲つくりやがって。まったく23歳になったらどんな曲つくるんだよ。俺はこの世にいたくないよなあ」なんて感じ。
さらに、ドラマーを「テキサス出身」と紹介し、とたんに‘ブッシュ’を連想した観客の反応に、「うん…そうだろ、俺もそう思うよ。明るいテキサスのイメージがなくなっちゃったよなあ。こいつには全然関係ないんだけどさ。本当に今アメリカで起きていることには腹がたつよ。君たちも賛成してくれるかい?いいねえ。こういうこと、今ウェブとかでいうと、すごい反論がきちゃってさ」
なんとなく、観客にとっても‘兄貴’みたいな感じになってきます。
私は名前を知らなかったのだけれど、スパイク・リーの映画の音楽などを担当していて、世界屈指の実力はトランペット奏者。でも、たとえば同世代・同じニューオリンズ出身のウィントン・マルサリスに比べると、知名度は低いかも…コンサートの会場だって、あちらは大ホールで開くし。でも友人にいわせると、「映画とかのサントラで早くからお金を稼いだから、今はこういう小さい会場で好きなように演奏してるんじゃないかな。」とのこと。
クリス・ポッターの時と同じ、ピザ・エキスプレスでの演奏だったのだけれど、今回は最初からぴりっと観客の気持ちをつかんで離さず、同じ会場でもすごく違って聞こえるもんだなあ!と思いました。ウエイターのサービスだってよく思えちゃうんだから、不思議。
www.terenceblanchard.com
