Compagnie Philippe Genty : La Fin des Terres (Lands End)

19 January 2007
Queen Elizabeth Hall, South Bank Centre
ロンドンのマイム・フェスティバルの一貫で上演されている、フランスのフィリップ・ジャンティー・カンパニーの舞台。
私は知らなかったけれど、世界的に有名な劇団(舞踏団?)で、日本でも何度も上演している様子。
舞台は、劇でもダンスでもマジックでもなく、でもその全て、であるようなビジュアルアート。
オフィスのデスクに向かった等身大の男の写真。舞台の別の場所に現れる、マジシャン風の男。彼がダンスをしている間に、ポン!写真は実際の男に…そして彼は、謎の女を追っていく…と、筋があるようで、ないような、夢のような展開。舞台は突然雲のような大きな紙風船になったり、電車のようになったり、人物は突然消えてしまったり、大きな人形になったり、皆が筒になってぴょんぴょん跳ねたり、クモのような昆虫のような人形とダンスをしたり…と、ことばで説明をしても、何のことやらさっぱりわからない、ビジュアルならではの展開。
その全くプロットのない話の展開が、わけのわからぬ夢を見てるようで、その流れの心地よさに、私はすごくはまった…
…のですが、面白いのが一緒にいたイギリス人の反応。紹介してくれたのは、自らもパフォーマンス・アーティストなんだけど、「ストーリーはないから」という忠告。で、一緒にいたイギリス人ふたりは、演劇も音楽も大好きな人たちながら、「うーん、なんかポイントがぼけてて、妙に長すぎたりして、フォーカスがない」という反応。さらに、その後飲みにいった席に加わった男性に舞台を説明してると「で、ストーリーは?」という質問。
ああ、イギリス人は、ストーリーが大事だし、逆にストーリーがないものって難しいんだ…と、いろんな意味で納得。これは小説を書いていても反応として感じるけれど、外国映画などでイギリス人にウケる作品、ウケないもの、の基準が見えてきたような。フランスとか、日本の作品って、かなりストーリーあいまいで、雰囲気とか感覚的な感じ。それがイギリスの小説などの視点になれてると、ものすごく詰めが甘く思えるときがあるんだけれど。CMの作り方にもその違いがみられるし。自分の書いたものが、時々「?」って思われるのも、こういう視点があるんだ。なんとなく、ひとりで納得納得しているところ。
公式ウェブサイト
http://www.philippegenty.com/FINDESTERRES/FindesTerres.html
http://www.seeitfirst.co.uk/limf/philippegenty.html

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