The Dream of the Blue Pines

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Wednesday, March 14, 2007

Maly Drama Theatre of St Petersburg: Platonov


13 March 2007
Barbican Theatre

セント・ペテルスブルグの劇団による、ロシアの作家チェーホフの、初期の作品『That Worthless Fellow Platonov 』の上演。
イギリスでは大評判で、この7年くらいで5度目の再演になるそうです。
劇場は、開演前から周囲からはロシア語ばかりが聞こえてきて、なんとなく雰囲気や人々の服装も普段と違う感じ。どことなく重厚な感じが漂っています。さすがコスモポリタンなロンドン。
ロシア語による上演で、字幕がステージ上部の電光掲示板に出る仕掛け。前から4列目の席だったので、ステージと字幕を交互に見るのに首がちょっと疲れるのが失敗。でも、ある程度登場人物の関係などが把握できると、それほど字幕に頼らずにも大筋は辿れるもの。字幕は遅かったり、すごく簡略してるので、周囲でロシア人が笑うタイミングとはあわないけれど…

19世紀のロシアの、田舎の金持ちの家で起きる物語。舞台は、東欧の鉄道の駅のイメージだそうで、ひな壇のような3段構成で、手すりのついた木製のデッキ風なのだけれど、これで建物の中と外、2階、を現すしくみ。2段目のデッキの下に、小さなプールがあって、ここが「川」という設定。シンプルながら、すごく厚みのある構造で、前面で何かドラマが起きてると、後ろでもそのほかの登場人物の動きが見えて、舞台に深さが出ます。
内容は、大邸宅ながら借金だらけの未亡人の娘が結婚することになり、その祝宴にお婿さんの友人プラトノフが出席。彼は学生の頃、将来有望と皆に期待されながら、今は結構しがない教師をやってる。結婚する娘と以前関係があり、今もお互い思いが断ち切れない…というのがひとつの話。でも彼のセックスアピールはすごくて、妻ある身ながらも、ストーカーのごとく付きまとう娘もいるし、結婚した娘の母である未亡人までもその魅力に屈している。どの人にも気をもたせてしまって、ややこしくなって…って感じのドラマ。
物語そのものは、かなり19世紀ロシア的に大仰でもったりしてると思うのだけれど(それが魅力でもあるのだけど)、それを見せてしまうのが俳優の力。恋愛劇にからむ男女のほか、借金にからむ金持ちのおじさん連、そして’従業員’の男達という感じで、結構キャスト数は多いのだけれど、皆すごい芸達者で、それぞれ楽器ができ、トランペットやホルン、ピアノやドラム、バイオリンなどで、劇中の音楽は全部演奏してしまう。演技も体当たりで、踊る歌うはもちろん、水中に飛び込む、全裸になる、ピストルやナイフの流血騒ぎはある…と、盛りだくさん。
上演時間は3時間を越える大作で、さらに外国語なのに、ずっと集中が途切れないで見せるのはすごい。でも、なんといっても、この作品をチェーホフが書いたのは20歳前後だったらしい…というのが驚き。

1 Comments:

Anonymous Anonymous said...

You write very well.

November 10, 2008  

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